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喫茶エース
業務:プロジェクトデザイン+空間デザイン
(建築設計・監理)
用途:店舗兼住宅
工事:新築
場所:香川
階数:2階+塔屋
構造:木造
規模:104.7㎡
竣工:2026年
意匠:やま設計+hub architects
構造:IN-STRUCT
施工:井坂工務店
家具:アンチポエム
写真:木村和平
家と喫茶の職住一体の建物を作るプロジェクトである。夫婦と子供が生活する場所であり、ものづくりを生業とする夫婦の仕事の場でもある。
施主とは長い付き合いだが、プロジェクトの開始から、改めて様々な雑談や観察を通して生活のイメージを共有してきた。互いの実家に訪れたり、生活にお邪魔して家族のフィールドワークのようなものも行ってきた。さまざまな障壁によってタップリと時間が得られたため、生活のニュアンスや子供の成長までも見ることができた。そしてやはり夫婦はものづくりが好きそうだ。おそらくずっとものづくりをしていくと思うし、そうやって暮らして欲しいとも思う。
まずは生活をするため、仕事をするための必要な空間の大きさが決定される。家と喫茶の連続性を肯定し、玄関は共有される。上階ではコンパクトな平面に対して、快適さと将来的な拡張可能性を指標に断面寸法が決まる。商業地域特有の密集感から逃れるために屋上に開放的な“空っぽの庭”を確保する。これらの空間の大きさを作るために、これ以上ないほどのシンプルな木造の構造躯体を立ち上げる。その上で各エレメントは空間の大きさや街との距離に対して必要十分に配置される。結果的に非常にシンプルな佇まいとなる建物は、生活や仕事を行う“下地”になるはずだ。
既に喫茶の照明やスピーカー、チェア、仕事場のカーテン、ダイニングテーブルなど、様々な作り手たちとの協働によるものづくりが始まり、構想されている。竣工時にすべてが完成しない/させないことが、これからの生活と仕事、家族と作り手たちを豊かに接続していくことだろうと期待している。