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Before





地面と家と店
業務:空間デザイン
(建築設計・監理)
用途:アトリエ+店舗+住宅
工事:改修
場所:神奈川
階数:2階
構造:木造
規模:153㎡
竣工:2025年
意匠:やま設計
構造:川本泰斗
施工:沽野建設
写真:酒井純信
横須賀独特の複雑な地形の小高い丘に建つ築100年程の古民家を改修するプロジェクトである。このプロジェクトでは、家でありながらも作品の制作やお客を受け入れるフレキシブルな空間が求められた。
施主は全国各地で一風変わった生業をする職人たちを取材する仕事をしていた。その行く先で出会う人やモノの面白さに多く触れており、非常に多趣味な方である。中でも陶芸家としての一面もあり、各地で土を掘り、自宅で制作することも日課となっていた。また、食や農への関心も強く、自ら多彩な実験を繰り広げていた。
木造の古民家はほとんどが平屋で、100年の歴史の中で増築が繰り返され、約153㎡と肥大化していた。多趣味さとお客を包括する空間が求められている中で、予算は限られている。建物全体に手を入れながらも、中央部は既存建物を水平に掘削するように解体し、壁のみを左官で仕上げて、洞窟のような巨大な土間空間を設けた。車両搬入が困難な敷地条件で、地面を現しにしたままの巨大な土間空間は、両翼に家と客間に適度な距離を作り、時にはギャラリーやレストランの客席、アトリエなどにも使えるフレキシブルな場所となる。全面的に手を入れながらもメリハリをつけた改修を行うことで改修坪単価約10万を実現した。
“大地的な属性”の施主と様々な作り手たちが、この野生的な地面をどのように育てていくのか、今後が楽しみである。
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